和歌山セレモ平安
岡 毅典
担当:業務部
和歌山セレモ平安の岡毅典さん、41歳。落ち着いた風貌と物腰で、話していても安心感を感じます。
入社して6年目で、寝台車のお迎え、枕飾り、納棺、受注、司会とすべての業務をこなしています。
岡さんは以前、生協に勤務していましたが、35歳になる前に転職して117グループに入社しました。
「その人にしかできない、専門性の高い仕事をしたくなったのです」と当時の決意を語ります。
祖父の葬儀をセレモ平安で行ったことがあり、スタッフや式場の印象がよかったことも要因でした。「前職が嫌でやめたわけではなく、将来を考えて前向きな気持ちでチャレンジしようと選んだ道です。」と、高い意識を感じます。
しかし35歳を前に、全く異業種に就職したのですから色々苦労もあったようです。
社内検定も、時には仕事が終わってからも練習するなどしながら、ひとつひとつクリアしていきました。
司会の検定に合格したのは昨年の9月です。
司会は失敗することが許されないので、プレッシャーが大きく、緊張するそうです。
しかし担当が決まってお通夜の時から礼状ハガキを拝読し、その文章に入り込んで読むことで、故人とご遺族の気持ちを汲み取っていき、本番ではメモなしで進行することができるようになったと話してくれました。
「展望は自分で切り開く」が好きな言葉で、自分に与えられたことは、全力でやりぬき、どんなことも手を抜かないのがモットー。
実は岡さんは、スポーツの中で一番筋力を必要とするといわれるパワーリフティング競技を20年近く続け、大会での優勝経験もあるアスリート。
肩幅や胸板の厚さはスーツの上からでもわかるのではないでしょうか。落ち着いて見えますが、そんな強い肉体と精神が支えているのでしょう。
上司の丸尾副総支配人は「芯がしっかりして、お客様からの評判もとてもよいですし、現場の責任者として頑張ってくれています」と評価しています。
「後輩の指導はもちろん、和歌山の祭典部を盛り立ててほしい」とさらなる飛躍を期待しています。
その飛躍の一歩として一級葬祭ディレクターを目指している岡さん。
強さと繊細さを併せ持つ葬祭のプロフェッショナルの誕生が待たれます。
取材:2015年1月