泉佐野セレモ平安
松本 航大
担当:生花部
花祭壇に想いを込める
入社5年目、泉佐野市出身の松本さん。
好きな花は「雪のように可憐で、祭壇をより一層美しく見せてくれる」というカスミソウ。
休日は、二人のお子さんとの時間を楽しんでいる。
故人様とのお別れのときを彩る、花祭壇や供花。これらを手がけるのが松本さんら生花部です。
生花部は花の仕入れから管理、喪家のご要望にあわせたオリジナル祭壇や供花の作成、ご自宅での後飾りまで、生花に関わる全ての業務を担います。
ご葬儀が執り行われることが決まってから、告別式までに作り上げるため、スピードと丁寧さが求められる繊細な業務です。
117グループでは、社内検定を行い、スタッフのクオリティ向上に務めています。
泉佐野セレモ平安の生花部では5名のスタッフが常駐し、近隣10会館の生花業務に対応しています。
松本さんは、祖父が117グループの調理師をしていたこともあり、この仕事に親近感を感じていたといいます。
高校卒業後に入社し、「花の名前もわからない状態から、本当に一から教えていただきました」という新人時代。
当初は失敗もありましたが、さまざまな経験を糧にし、現在では花祭壇や供花の作成はもちろん、オリジナル祭壇の打ち合わせにもたずさわるほか、業務部の補助も行っています。
そんな松本さんを「寡黙で努力家。陰日向なく働く頑張り屋で、みんなから愛される存在」と語る池田支配人。
「生花部で4年半が経ち、確かな実力がつき、中堅として成長しているところです」と評価しています。
「ご家族や参列者様にとっては、一度きりの大切なときです。安心して任せていただけるように、また、お客様がお花を見て安らいでいただけるように一輪一輪に想いを込めています」と語る松本さん。
「親族の葬儀に初めて参列した際私は既にこの仕事に就いていましたので、ご家族のお気持ちに思いが至るとともに、この気持ちを忘れないでおこうと思いました」と静かに語ります。
社内検定にも合格し、任される業務に自信を持って取り組むようになった今。花を統一した長さにカットし、一輪ずつ全体のバランスを見ながら散りばめていく。
そうやって一本の供花を作り上げるその手つきに、迷いはありません。
自分の家族ができ、責任感がさらに大きくなったと松本さんは言います。
「これからもさまざまな祭壇を作って、お客様には『セレモに頼んでよかった』と思っていただけるように、今以上に仕事を磨いていきたいと思っています」。
そう語る声には、確かな意思を感じました。
取材:2024年1月